2021.10.29
健康・美容

味覚の秋!旬を食べて「元気スイッチ」をオン

「秋バテ」という不調をご存知ですか?過ごしやすい気候なのに、体がだるかったり、肌の調子がイマイチだったり…。そんな症状があれば、あなたも秋バテかもしれません。

季節の変わり目に夏の疲れがどっと出る「秋バテ」の解消には、何よりバランスの良い食事が大切です。

栄養がたっぷり詰まった秋の旬の食材を食べて、体の中から元気とキレイを磨きましょう!

〜魚〜

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お肌のしわやシミ予防にも[秋鮭-あきじゃけ-

実は、鮭が白身魚だということをご存知ですか?

川で生まれた鮭の稚魚の身は白色ですが、海へ出て赤い色素を含むオキアミなどを食べるうちに、身が赤くなっていくのだそうです。

そして、その赤い色素成分「アスタキサンチン」こそが、アンチエイジングの味方。ビタミンCの約6,000倍、ビタミンEの約1,000倍の抗酸化作用があると言われ、紫外線による肌のしわやシミを防ぐ働きがあるのです。

アスタキサンチンは、ビタミンCを多く含む食材と一緒に食べることで抗酸化効果がアップすると言われているため、レモンを添えて食べる秋鮭のムニエルなどがおすすめです。

美容・ダイエットの味方[戻り鰹-もどりがつお-

鰹は、「春の初鰹」「秋の戻り鰹」と、1年に2度の旬を迎えます。

秋の戻り鰹は、脂がのって濃厚な味わいが楽しめるのが特徴。また、タンパク質が豊富で、代謝アップをはじめ肌や髪を美しく保つ効果が期待でき、ダイエットの味方です。

さらに、疲労回復効果のあるナイアシンをはじめ、肝機能をサポートするタウリンや鉄分、ビタミンB12、なども摂ることができ、高血圧・動脈硬化・眼精疲労の予防などにも効果が期待できます。

ねっとりと濃厚な味わいの戻り鰹は、「刺し身」がおすすめですよ。

脳の働きがアップ!DHAEPAを効率よく摂取できる[秋刀魚-さんま-

秋刀魚は、脳の働きをより良くして記憶力の向上や脳の老化防止に効果のあるDHAEPAを豊富に含んでいます。

DHAEPAは、オメガ3脂肪酸とよばれる必須脂肪酸で、とても重要な成分ですが、体内でつくることができません。そのため、毎日の食事で積極的に摂ることが大切なんです。

ポイントは、調理方法に気をつけること。DHAEPAは調理の際に流れ出てしまうので、揚げ物や煮物よりも刺し身で食べるのがおすすめです。

〜野菜〜

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おなかスッキリ!食物繊維たっぷり[薩摩芋-さつまいも-

この時季大人気の薩摩芋、その食感から大きく分けて「ほくほく系」と「ねっとり系」があるのをご存知ですか?

ほくほく系は紅あずまや金時などで、ねっとり系は安納芋や紅はるかなど。料理により、食感にもこだわって選ぶのも楽しいですよね。

さて、薩摩芋といえば、何よりも食物繊維がたっぷり。また、腸の“ぜん動運動”を促す成分「ヤラピン」も含まれ、食物繊維との相乗効果で腸内環境を整えてくれます。

便秘の解消や老廃物の排出が促され、体もお肌も好調に!薩摩芋の栄養は、皮や皮と実の間に多く含まれているので、皮ごといただくレシピがおすすめ。皮ごと輪切りにした薩摩芋と蓮根を炒めて甘酢をからめた一品は、手間もかからずおいしくいただけますよ。

免疫力アップや冷え性にも◎[南瓜-かぼちゃ-

意外と知られていませんが、実は南瓜は収穫時期と食べ頃が異なる食材なんです。

南瓜は夏に収穫期を迎えますが、収穫されたばかりの南瓜は水分が多く、甘みもあっさりとしています。秋~冬頃までじっくりと熟成させることで、水分が抜け甘みのある南瓜になるのです。

つまり、収穫の旬は夏、美味しさの旬は秋から冬というわけです。

南瓜は、ビタミンやミネラルが豊富で栄養価が高く、緑黄色野菜の代表格。黄色のもとになっている色素成分「ベータカロテン」は体内でビタミンAになり、抗酸化作用をはじめ、免疫力を高めてくれます。

また、血行を良くするビタミンEも豊富なので、冷え性でお悩みの方にもおすすめです。

皮ごと一口大に切って加熱した南瓜にツナ缶やゴマ油、おろしにんにくなどを加えて和えると、いつもと違ったおいしさが楽しめる一品に!

菌の力で腸内環境改善-きのこるい-

最近話題になっている、菌の力でおなかの調子を整える菌活。ヨーグルトや納豆、味噌などが一般的ですが、実は茸こそ菌をそのまま摂れる菌活食材です。

どの種類の茸も食物繊維を多く含み、腸内の善玉菌を増やしてくれます。また、丈夫な骨の形成に必要なビタミンDやお肌に良いビタミンBも豊富。

さらに昨今では、免疫機能を高める働きがあることでも注目されているのです。

茸は水洗いすると、水っぽくなったり、香りが飛んでしまいます。なるべく水洗いせず、汚れがあれば濡れ布巾などで拭き取りましょう。

また、弱火でだらだら火を通すと水っぽくなってしまうため、強火で手早く調理するのがポイントです。

〜果物〜

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美肌やアンチエンジングに良い栄養たっぷり[柿-かき-

「柿が赤くなれば医者が青くなる」ということわざがあるほど、柿の栄養素は豊富。

美肌に欠かせないビタミンCが豊富で、柿ひとつで1日の必要量を補えるほど。

また、アンチエイジングに効果的なポリフェノールが豊富な上、悪玉菌を減らしたり新陳代謝を促すタンニンもたっぷり摂ることができます。

ほかにも、コレステロールの吸収を抑えるペクチンやむくみを解消するカリウムも豊富。

柿はそのまま食べてもおいしいですが、意外と色々な料理に使える果物。

おすすめは、柿とブルーチーズを使った料理。柿の甘味とブルーチーズの塩気&香りが相性バッチリでサラダやマリネなど、ワインがすすむ一品としておいしくいただけますよ。

たっぷり「ビタミンC」で血管や骨を守る[栗-くり-

私たちが食べている栗の部分は、「実」ではなく「種」だというのをご存じでしたか?栗の実は、渋皮など皮の部分なんです。

栗には、毛細血管の働きや歯、軟骨などを正常に保つ働きがあるビタミンCをはじめ、カリウムや食物繊維などの栄養成分がたっぷり。

中でも、ビタミンCはりんごの約8倍、食物繊維はセロリの約3倍も含まれています。

一般的にビタミンCは熱に弱い成分ですが、栗のビタミンCはでんぷんが含まれているため加熱しても壊れにくいのが特長です。

お茶碗に秋の味覚が大集合!新米・栗・茸類・銀杏の炊き込みご飯なんていかがですか。

デトックス効果で元気もきれいも![梨-なし-

梨は水分ばかりで栄養があまりないと思っていませんか?

実は梨には美容や健康に役立つ栄養素がたっぷりで、体内の不要物を排出してくれるデトックス効果が期待できます。また、疲労を和らげるアスパラギン酸も豊富。

ほかにも、高い保湿力があるため化粧水にも配合されるペントザンという成分も摂取することができます。

皮を向いてそのまま食べるのはもちろん、小さく刻んでお好みの生野菜に加えれば、シャキシャキとした食感が楽しいサラダに!ぜひ試してみてください。

いかがでしたか?健康と美容は、やはり食べることから!食欲の秋、旬の味覚を取り入れながら、栄養バランスよく食べるよう心がけましょう。

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